スマホやタブレットによる「バーチャル留学」 ちょっとしたMOOCの考察

 今回のMOOC学習記では留学とMOOCの組み合わせについてどのようなことが起こるのか話してみたいです。

 これまでの留学のイメージは一定の期間、海外に滞在して、学校での授業を受けるというものであった。だが、MOOCの登場により、自国から出ずに通常の学業や仕事を続けながら、ネットを通じて遠隔地の学校の授業を受けることが可能になった。このことは、時間と費用の節約をもたらした。

 つまり、留学のイメージとしては、実際に海外に行って海外の学校の授業を受けるような「リアル留学」だけではなく、スマホやタブレットによる「バーチャル留学」も選択肢の一つとして加わったと言えるだろう。留学の気持ちがあるならば、リアル留学か、それともバーチャル留学か、様々な面を比較して、自分にふさわしい方法を選べばよい。

 そもそも留学の目的から考えてみると選択が容易になる。その目的によって留学の方法が変わってくる。文部省留学生の派遣調査によると、留学にはおよそ以下のような目的がある。
1、 その国の言葉を勉強する
2、 よりよい専門的な知識や技能を勉強する
3、 異文化理解、視野が広がる
4、 キャリアーアップ、人生への挑戦         など

 目的意識を明確にして留学することが非常に大切である。そして、自分の目的やその優先度を見極めなければならない。例えば、その国の言葉を勉強することやよりよい専門的な知識や技能を勉強することが第一義的な目的であれば、わざわざ海外に行かなくても、在宅でMOOCなどのオンライン授業を受ける方法が合理的だと考えることもできる。無駄の時間と費用もかからない。また、もし異文化理解、視野が広がることやキャリアーアップ、人生の挑戦などという目的を達成したいなら、やはり現地滞在型のリアル留学が最適だと思われる。

 スマホやタブレットによる「バーチャル留学」はちょっと補足説明したいです。金成隆一は以下のことを示しています。

留学をしたいと思っても仕事やお金のことを考えると中々実現できないという人にとって、MOOCは日常生活の中で小さな留学のような気分を味わわせてくれることから、「スマホ留学」と呼ばれています。お金と時間をかけて外国まで行かなくても、世界中の仲間とともに学ぶことができます。講義内容は随時更新されており、気に入ったものを選んで、いつからでも始められます。時間の有効活用という側面では、インターネット技術のおかげで、すき間時間を利用していつでもどこでも学べるメリットがあります。スマホートフォンからMOOCのサイトにアクセスし、通勤電車の中で視聴している人もいます。
————金成隆一著『ルポMOOC革命 無料オンライン授業の衝撃』(岩波書店)

参考:MOOCへの誘い!オンラインで学ぶ人のための必読書

要するに、MOOCは一般的な教養知識やノウハウを勉強するには極めて有効な方法だと考えられる。一方で、異文化に触れることや、視野を広げることを目的としたいなら、リアル留学が優れている。ただ、リアル留学する前に、その渡航先の学校の授業の風景をMOOCで一度チェックできればある程度その雰囲気がわかり、後の留学にスムーズに進めることができる。

 みなさん、いかがでしょうか?
 
 今やMOOCのプラットフォームは多く存在し、そして様々な言語を使う国の、様々な分野の授業を受けることができます。自分の専門分野だけではなく、複合分野の知識を求める現代社会を生きる上で必要な基本的な教養を学びましょう。
ぜひ、チャレンジしてみて下さい。

 一言コラム:MOOC時代では学びの自発性がより重要に
いつでも、どこでも、いくらでも学べる環境を整えば、自発的に学ぼうとする意欲が人の成長のカギといえるでしょう。自らネットに接続し、学びを重ね、しっかり伸びます。意欲のないなら、いくらウェブ上に魅力的な教材が並んでいても活用できません。こうなると学校教育では、自発性な学びにつながる好奇心や新しい知識への探究心を育てることがますます重要になります。

(Written by 李 瀟

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